更年期での体重管理にはどんな注意が必要ですか?
最近マスコミや健康雑誌でダイエットが多く取り上げられていますが、確かに肥満と健康は密接に関係しています。
しかし情報の中には明らかに間違っているものも少なくありません。
基本的な栄養知識は持っていましょう。
また最近、中高年では男女ともに成人病に結びつくメタボリック症候群が話題です。
これは特に体に増加する脂肪が腸間膜という内臓に集中する、危険性の高い肥満で表的に男性に多いと言われていますが、中高年女性にも増加しており、注意が必要です。
歳を取ると誰でも太りやすくなります。
若い時代と同じ食生活をしていて、実際に使うエネルギーは減少するわけですから、その差は体に貯留されます。
20歳代で50kgの人が50歳代でそのままの食生活だと、年間で5kgは増加するので、必ず体型が崩れます。
まず食事療法を行う時には1日の現在のカロリーから240キロカロリーを引くと1ヵ月で1kgの減量ができます。
ただ急激なダイエットは骨粗鬆症の危険性も増加させます。
長い目で体重の調整をしましょう。
また、便秘も腸内の悪玉菌を増やします。
カロリーの低下は必要ですが、栄義の中身はしっかりと考えます。特に鉄とカルシウムは貧血や骨粗鬆症の予防になり、和食(ひじきや切干大根など)は食物繊維も豊富、青菜を加え減塩にも心がけましょう。
蛋白質は大豆や魚類で補うのが良く、肉類や牛乳などの動物性蛋白質は少な目が賢明です。