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文芸春秋の体外受精対談より(院長コラム)

[2020.02.18]

ようやく最近不妊症の半分は男性にあることが一般にも知られてきました。2020年1月号の雑誌文芸春秋に「男性不妊を知ってほしい」との記事で、俳優石田純一×ロックシンガーのダイアモンド・ユカイさんの対談記事が載っています。石田氏は55歳で体外受精で3人の兄妹を得られ、ユカイ氏も47歳で無精子症(精液に精子が見当たらない)で手術にて取り出した精子による顕微授精法(TESEという)にて3人の兄妹を得られた経験談を誌上で語っております。ご両人とも男性不妊を医師から伝えられた時には信じられずに大きなショックを受けられて、男性の検査を勧められた時には「おいおい、冗談だろう?」と思ったと述べています。学生時代は避妊に関する事柄はそれなりに知識を得ていたが、不妊症は全く関係ないと思っていたので、この経験で初めて世の中での男性不妊が理解されていないことの重要性を認識したといわれています。また最近の読売新聞にも妊活を経験した男性に対するアンケートで63%の方がもっと早く検査・治療を受ければよかったとをの報告が出ています。男性不妊の重要性は認識されつつありますが、まだ専門に見る泌尿器科医も少なく、受診するにもどこに行くか悩む方も多いようです。当院では2020年4月より「男性不妊専門外来」を開設して、女性診察とは全く別の診察室でゆっくりと泌尿器の専門医が診察するシステムが開始されますいつかどうなると考えているより、思い切って一度受診されてみることも大切と考えています。

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