抗老化ホルモンDHEAとは何でしょうか?
[2016.01.15]
DHEAは血液中に高濃度に存在する副腎皮質ステロイドであり、加齢とともにていかすることが知られている。
その意義はまだ不明の点があるが、近年では100歳以上の長寿者がDHEA高値のことが判明し長寿ホルモンとして注目を浴びています。
NIH(アメリカの厚労省)のHP(reserch abstracts)から見ると、
- 男女の高年齢者にDHEAを与えると副作用なしに肉体的、精神的改善(元気になった)が見られた
- うつ病に対しては30-90mg/day 4週間の投与で、うつは改善し、記憶力の増強(アルツハイマー予防効果)が見られた
- 高齢者にDHEA投与50mg・日の投与で明らかな免疫能の向上が見られ認めるべき副作用は存在しなかった
- その他抗糖尿病作用、抗骨粗しょう症作用、抗肥満作用、中枢神経作用などが知られている。
日本では日本抗加齢学会を中心に多くの報告がありますが、2008年2月号「文芸春秋」で立花隆らの対談「不老改革」のなかで100歳以上の健康な老人は皆このDHEAが高いことが語られています。
それによれば、「DHEAが高い」 「体温が低め」 「インスリン値が低い」の3つの要件を満たす人は元気で長寿であることが知られています。
アメリカでは空港などのドラッグストアなどで自由に、しかも安価に購入ができ、多くの米国人が男女を問わず使用していますが、日本では厚労省がサプリメントとして認めないために、手に入れることが困難でした。
当院では厚労省から薬事法に基づく申請、認可を得て輸入し、当院の患者さんにのみ使用できるようにしましたので興味のある方は主治医と相談ください。