妊娠初期の大量出血を経て、無事出産された方より
[2019.06.09]
体外受精で成功し妊娠したものです。妊娠初期、担当の阿久津先生より「次に産科病院への紹介状を書くから」といわれ次の検診を楽しみにしていたところ、突然に自宅で大量の出血に出会い、急遽産科のある病院を受診。診断は「絨毛膜下血腫」で、毎日をはらはらしながら過ごしました。安定期に入る頃には血腫も消失。今回無事に男児を出産できました。このような事情で、ちゃんと妊娠のお礼が出来る前に急な転院となって申し訳ありませんでした。赤ちゃんを授けていただき有り難うございました。主人や主人の両親、わたしの両親ともに皆とてもとても喜んでおります。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
主治医よりのコメント:IVFでの妊娠例にはかなりの割合でこの方のように「絨毛膜下血腫」が見られます。ほとんどの方は経過とともに自然に消失することが多いのですが、血腫が増大したために流産となる例もあるので注意が必要です。子宮筋肉の収縮により着床部での「ズレ」が生じてその場所に血がたまるので、予防法としては確実に子宮を過度に収縮させないことが肝要です。このために9週までは子宮収縮を抑える黄体ホルモン座薬が使用されますので必ず確実に使用することが必要です。