女性ホルモンは肌のしわやたるみにも効果がありますか?
[2016.01.15]
ホルモン(エストロゲン)の補充療法は美容が主目的ではありませんので、肌のしわなどを防ぐ目的のみでは用いる事はありませんが、皮膚に存在するコラーゲンの量とエストロゲンの量は比例しており、エストロゲンが減少するとコラーゲンも減って、肌は乾燥ししわやたるみが現れて来ます。
本来若い人の肌はコラーゲンによって張りのあるみずみずしさを保っているので、ホルモン補充によって更年期障害の症状が改善するとともに、肌につやが戻りしわが減少したという例も多くみられます。
当然コラーゲン量の増加だけではなく、日常の生活が快調になって来たことによる体調の改善が及ぼしている影響も大きいと考えられます。
またエストロゲンは体の新陳代謝を活発にしますので、皮膚のしみが出来にくくなったり、肌のくすみが取れるなどの作用も報告されています。
しかしこのような美容的症状の改善は副次的なものであり、本来は全身的な若返りの一端でしかありません。
従って何らかの更年期周辺の症状を有する方にとっては、エストロゲン(又はエストロゲン様作用を持つ代替医療、例えばイソブラボンアグリコン)などを治療的に服用することは有効であり、更に出来れば長期に維持する予防的服用につながれば、休も気持ちも若くありたいという女性にとって期待できる方法と言えます。