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女性の喫煙と肺癌増加は関係あるのでしょうか?

[2016.01.15]

今日わが国で癌死亡の中で最も多いのが肺癌で、年間約6万人が死亡しています。

75%は男性で、もともと女性には少ないと考えられていましたが、ここ30年で男性の喫煙率は確実に年々低下するのに比し、女性の喫煙は全く変化していません。

特に問題なのは20~30歳代の若い女性の喫煙率が上昇しており、将来の女性の肺癌は確実に上昇すると予測されています。

また、癌が発症する感受性は女性の方が高く、米国でも女性の喫煙率の上昇で、女性の肺癌は明らかに上昇し、男性の肺癌は喫煙率の低下に比例して減少しています。

また、日本人女性の肺癌は喫煙をしない女性にも増加しているタイプ(高分化腺癌)があり、イレッサという特効薬が使われ始めていますが、この薬は喫煙経験のある肺癌患者に使用すると、肺障害で死亡するとの重大な副作用がおこることが報告されています。

喫煙が肺癌発症と結びつくには20~30年間が必要と考えられますので、すぐ止められるからと喫煙をしている方は油断は禁物です。

当院の調査でも若年の不妊女性も20%位の喫煙率があり、一般よりやや高い喫煙率を示しています。

これら若い女性の喫煙は妊娠、流産、不妊などに関係するだけではなく、子有てにも多くの悪影響があることを自覚して下さい。

そして長期の喫煙後に中高年となって発症し、それも治療薬に反応しない例が少なくない事を考えると、早急に禁煙する必要があります。

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