女性と甲状腺の病気の関連
[2016.03.08]
甲状腺ホルモンはヒトの発達に欠かせないホルモンです。したがって女性の一生に関連していますので注意が必要です。厚労省の調査では甲状腺の病気の83%が女性であり、しかも甲状腺ホルモン系を測定することで病気を早期に発見できます。更年期では発汗・冷え・動機・肩こり・頭痛などの更年期障害特有の症状が甲状腺機能亢進症や低下症でも同様に出現する為に、更年期障害の一般的治療治療で反応し難いときは甲状腺ホルモン(TSH,FT3,FT4)の測定が必要となります。また女性の思春期では月経の発来に関与していますし、不妊の原因疾患の一つでもあります。妊娠中には胎児の脳の発達には欠かせないホルモンですのでこのホルモン不足は胎児成長に大きな影響が見られます。出産後でも20人に一人の産後女性に甲状腺異常が見られますので、更年期だけではなく女性の一生を通じて関与する大切なホルモンの一つと言えます。