太り過ぎ(肥満)と言われましたが、何に気をつければ良いでしょうか?
[2016.01.15]
日本でもライフスタイルの欧米化に伴って肥満症が増加しています。
診断には、正確には脂肪組織量の測定が必要ですが、簡便な方法としてBMI(体重kg÷身長mの二乗)が25以上なら肥満と判定します。
肥満と体重過多は必ずしも一致しません(スポーツ選手などで筋肉量が多い時など)。肥満と診断されたもののうち、肥満が原因で減量を要する健康障害(高血圧・糖尿病・高脂血症など)を有するものや、上半身肥満やCTにて内臓肥満型と言われた場合を肥満症として治療の対象となります。肥満となりやすいのは
- 朝食抜き
- 夜9時以降の間食
- テレビを見ながらの間食
- 早食い
- 外食
のうちのいづれか又はその2つ以上の結果として採取エネルギー過多となる場合が多いといわれています。
肥満で危険なのはBMI25以上で高血圧・高中性脂肪血症、27以上で糖尿病、25以上で高コレステロール血症の合併が基準(BMI22)の2倍になることが判ったからで、特に食生活を含む生活習慣の欧米化で若年者に肥満が多くなっています。
治療は食事・運動療法が中心となりますが、
- 野菜嫌い
- 肉好き
- 菓子好き
- 濃い味付け好き
- アルコール好き
のいづれか複数の因子を要する人が多いので注意が必要です。
特に肥満女性はBMI29以上では19未満に比べて心臓病での死亡率約4倍、大腸がん、子宮がんなどの死亡が2倍となると言われるので、高度肥満症の場合は必ず医師と相談しましよう。