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受精卵診断はなぜ必要なのですか?

[2016.01.14]

流産をくり返したり、前の妊娠で胎児の染色体異常などが見られた時など、以後の妊娠に備えて、その原因を究明するために行われます。

受精した卵の一部(割球)の1~2ヶを顕微鏡下で取り出して、その中の染色体や遺伝子を分析して、正常と診断された受精卵のみを子宮内に移殖することで、次回の流死産や胎児異常発生を防ごうとする方法(PGD;受精卵診断)ですが、日本では臨床研究の領域とされ、一部の施設のみが学会認定のもとに行っています。しかし、アジアの国々では米国、オーストラリアなどの施設が進出し、日本からの受診者もあると言われています。最近流産の原因や原因不明不妊の多くが受精卵の染色体異常による事が判明してきました、しかも遺伝子分析の技術・機材の進歩でこれらの症例(3回以上連続流産・2回以上体外受精不成功例・高齢症例など)に受精後の胚盤胞まで分割した受精卵の細胞の一部を取り出して培養・全染色体を調べ正常な受精卵のみを戻す受精卵スクーリニング(PGS)が日本でも行われる可能性がでてきています。一部のクリニックでは先行して行われており、その結果をみるとこのPGSは有効と思えますのでこれからのARTでの必要な技術になるかもしれません(PGSの項参照)

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