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受精卵や精子の凍結保存法とは?

[2016.01.14]

体外受精では通常複数個の受精卵が得られますが、子宮内に戻す個数は1ヶ~2ケ位までで、余剰の卵については、特別なフリーザーで凍結保存することが可能です。

しかも長期間の保存も出来ます。従って従来のように余った卵を破棄することなく、1回目のIVFで失敗した場合や、卵巣過剰刺激症候群で胚移殖を見送った周期に凍結し、条件のよい時に移殖する事も可能であり、経済的にも身体的にもきわめて有用な方法です。又最近ではガラス化法という簡便な形の方法が主体となっており、未受精卵や、初期胚、胚盤胞までのすべての卵の凍結保存も可能です。

次に精子の凍結は、卵の凍結より容易で、海外出張の多い方とか、1回の採精では十分な精子の採取が不可能な方などに用いられます。又、直接睾丸から採取した精子の凍結保存により、数回に分けてICSIに利用することも可能となってきました。

いずれにしても凍結技術の進歩は、患者さんにとって大きなメリットとなっております。

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