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原因不明不妊症とは

[2016.03.06]

通常の検査では、原因を特定出来ない不妊症を「原因不明不妊症」または「機能性不妊」と言います。したがって原因が無いのではなくその時点で原因が見つからない症例を言いますので、このように診断された方は自分には不妊原因が無い、したがってそのうち自然妊娠が可能と早合点しないでください。原因のうち重要なのは女性の年齢因子(すなわち加齢による卵巣機能低下)が最も関与していると考えられます。そのほか骨盤内の微細な変化(たとえば軽度の子宮内膜症や卵管周囲癒着(PTA)など)は通常検査では見逃され、腹腔鏡で初めて診断されるような病変も少なくないのです。男性精子の受精能力も通常検査では判断できず、体外受精で初めて受精障害と判断される事もあります。不妊期間が短く女性側の年齢が若い場合(AMHが良好な場合)には数カ月から1年ぐらい待機療法も可能ですが、急速に卵巣機能が低下し始める37歳を超えた場合にはARTの適応も十分考えなければいけません。主治医とよく相談して早めの決断が結局良い結果をもたらします。

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