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10回以上のART後、最後の凍結卵での成功例

[2016.01.15]

拝啓 大変ご無沙汰しております。

今年2月にセンターにて3.684gの男の子を出産いたしました。

不妊治療を始めて約6年、佐藤先生にお世話になるようになって約5年、結婚8年目にしてやっとやっと私たちのところへ舞い降りてくれた待望の赤ちゃんです。

本当は真っ先に先生にお礼を、と思っていたのですが、出産後の慌ただしさですっかり遅くなってしまい本当に失礼をいたしました。

私自身昨年の3月に40歳の誕生日を迎え、もう子供は無理か、と心の中では思っておりました。でも将来「あの時もうちょっと頑張っていれば…」という後悔を残すのがいやでどうしても治療をやめることが、あきらめることができずにいました。

十数回に及ぶICSI-ET、昨年5月のETの際も4つあった凍結卵のうち2つは変性し、1つは分割が止まってしまい、使えるのは1つしかないという悪条件、できれば二段階移殖を、と考えていただけに「また今回も無理か」と半ばあきらめておりました。

それがまさかの着床、まさに奇跡でした。

妊娠が判明してからもこんな高齢でちゃんとお腹の中で育つのか、無事に生まれてくるのか、本当に不安でいっぱいでした。

ところが生まれてきた赤ちゃんは本当に健康そのもの、私も妊娠中毒症など無縁の健康的な妊婦生活を送ることができました。

それもこれも先生が常日頃、血液サラサラや活性酸素のことなど、いろいろ注意をしてくださったおかげで、食事や適度な運動などに気をつけ、自分自身の身体を健康に保つことができていたからだと思います。

でも、ここまで頑張って治療を続けることができたのは何よりも佐藤先生に出会えたから。

先生の全てを包み込んでくださるような穏やかな優しさにどれほど心が救われたことか、クリニックで先生にお会いするだけでどれほど気持ちが落ち着いたことか、先生は私の精神安定剤のような存在でした。

他の先生の下ではきっとここまで頑張れなかったと思います。

また、看護師さんはじめスタッフの皆様にも本当にやさしく親切にしていただきました。

現在は仕事も育休中で、子育てを楽しんでいる真っ最中です。

お宮参りにお食い初め、5月には初節句のお祝いもしました。

今までこんなに日本の様々な行事を楽しんだことはありません。

また道を歩けば見知らぬ人もベビーカーを覗き込んで優しく声を掛けてくれます。

赤ちゃんの存在がこんなにも心を、人生を豊かにしてくれるとは思ってもみませんでした。

この子が運んできてくれたたくさんの幸せを日々かみしめています。

本当に佐藤先生にはなんとお礼を申し上げてよいかわかりません。

先生に出会わなければ、私はこの子に出会うことができませんでした。

先生にいただいた大切な大切な命をこれから大事に育ててまいります。

先生も毎日お忙しいことと思いますが、どうぞお身体を大切にお過ごしくださいませ。

本当にありがとうございました。

主治医よりのコメント

この方は数年に渡って十回以上のIVF、ICSIを施行、最後に残った凍結卵を1個で妊娠が成立、無事出産し、先月に御夫婦で来院。

にこにこ笑う笑顔のすばらしいお子さんで、スタッフ一同歓声を上げて喜びあった方です。

高齢出産にもかかわらず安産であり、今も治療に不安を持ちながら頑張っている患者さんにも希望を与えるものとして転載させていただきました。

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