内臓脂肪肥満とは何でしようか?
体に脂肪が過剰に蓄積した状態を肥満と言います。
女性の場合この肥満となるきっかけの時期が3回あります。
第一は思春期。
急激に女らしくなるきっかけは、ホルモン分泌源のひとつである脂肪の増加で、この時には皮下脂肪の増加が主です。
第二は妊娠時で、これは主として胎盤ホルモン作用と水分蓄留による肥満がみられます。
第三は更年期周辺であり、急激な閉経周辺でのホルモン動態の激変と、若い頃からの生活習慣や食生活を引きずっての肥満があります。特に第三の更年期周辺での肥満は、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化などの生活習慣の危険因子となっています。
その中でも特によくない肥満が、お腹に脂肪がたまるタイプの内臓脂肪型肥満で、その多くのきっかけは過食(カロリー過多)によるもので、皮下脂肪タイプより、よりリスクが大きくなります。
内臓肥満組織からは、多くの生理物質やホルモン系物質を分泌しており、これの作用によって糖分をコントロールするインシュリンが効きにくくなる体質(インシュリン抵抗性)を引き起こし、血流不全や糖尿病へと結びつくものです。
シルエットがリンゴ型と言われる上半身肥満は内臓脂肪が多く、洋ナシのような下半身肥満は皮下脂肪型です。
食事療法や運動療法で内臓脂肪を減らせます。
内臓脂肪はすぐ増えたり減ったりしますので、ダイエットの中断や、運動不足で急に太る時のリバウンドはほぼ内臓脂肪の増加です。