亜鉛欠乏症の症状発現の原因〔院長コラム)
[2018.09.12]
京都大学の研究によれば、従来亜鉛欠乏がなぜさまざまな症状を起こすのか、原因が判然としていなかった。今回ラットを使用しての実験から、亜鉛欠乏ではその代謝関連酵素の欠乏と、ATPアデノシン3燐酸;『生態のエネルギー通貨』とも呼ばれ体内でのエネルギー貯蔵/放出や代謝合成に深く関与する物質)がうまく作動できないことが判明したと8月に世界で始めて発表した。すなわち亜鉛欠乏症では細胞外のATP代謝の破綻が起きていること、またこの減少は数日の亜鉛十分食で回復することを証明した。このことから亜鉛欠乏症は意識して亜鉛を含む食事で改善する可能性があり、さらに多様な症状での亜鉛機能についての知見が解明されようとしていると述べています。亜鉛欠乏症は不妊の男女に限らず、更年期や高齢者の多々の症状と関連していますので、早急な人ての解明が望まれます。