メニュー

中高年に必要な『頚動脈エコー」検査とは?

[2018.03.20]

当院で今年度よりはじめた『頚動脈エコー」について質問がありました。現在日本では男女ともに『心血管系疾患」による死亡例が増加しています。その原因は血管系の動脈硬化が基礎疾患としてあり、加齢や高血圧、高脂血症などにより血管内に『動脈硬化プラーグ」が出来てそれが破裂したり、一部がはがれて飛んでいって脳梗塞や、肺の血管に詰まることがおきやすいことが確認されています。特に心筋梗塞や狭心症の原因となる動脈硬化は女性の場合にはエストロゲン低下が著明となる閉経以後に急増しますので、このプラーグがあるか否かは予後の重要なポイントになります。特に検査が簡単に出来る頚動脈にプラーグがたくさんある場合には、心臓などの血管にもプラーグが多く見られることがありますので、中高年での健康診断ではこの検査を定期的に受けたほうがよいでしょう。また高血圧症や高脂血症〔脂質異常症)で治療中の方には健康保険で検査が適応されるので積極的に受診してください。検査技師が担当し、頚動脈は首の表面部分ですのでエコーでは容易に検査可能ですし、時間も手間もほとんどかかりませんので、更年期を過ぎた場合には必ず受けたほうがいいでしょう。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME