世界初の体外受精児ルイーズ ブラウン女史生誕40周年記念祝賀会
5月24日に1978年7月25日に英国で世界初の体外受精児として誕生したルイーズブラウン女史が生誕40年を前に医学セミナーのため来日。東京で小人数の懇親会があり、私も出席いたしました。今回が2回目の訪日とのことで、1回目は母親とともに4歳のときであり、あまり記憶が薄いとのことでしたが、以来世界初の体外受精児として注目を浴びていたわけですが、両親はただ自分の子供が欲しかっただけであり、一般人として当時にこの技術を最初に受けた勇気に感謝をしたいと述べられました。この結果今では世界では体外受精で7百万人もの子供の誕生が報告されていることで、多くの人が普通の医療として受療する魁となったことに驚きと母への感謝を忘れないと述べられました。また出席された野田聖子総務大臣からも自身の14回に及ぶ体外受精の経験と、一度はルイーズブラウンに会いたかったことや、国会議員としての日本での生殖医療法制化への努力にもなかなか理解が進まない現状のお話がありました。私も当時大学で不妊治療の現場の末端にいた医師として、このニュースに限りない衝撃を受けたことを昨日のように思い出しました。そしてその後の米国留学や自身での体外受精開始に結びついた切っ掛けともなった40年前のあの日を回顧できた一夜でした。