不妊症の定義が変更されたとの事ですが?
[2016.03.29]
日本産科婦人科学会では従来の不妊(症)の定義を、近年の生殖医学や不妊症治療の国際化、日本での女性の晩婚化やキャリア形成指向で女性の妊娠年齢が上昇する中、定義を変更して、女性がより早期に適切な不妊治療を受けられることにつながるように、下記のように定義を変更しています。2015-8
「不妊(症)infertility,(sterility)」:生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合を不妊という。その一定期間については1年というのが一般的である。なお、妊娠のために医学的介入が必要な場合は期間をとわない。
最後の一文は高齢(通常35歳以上の方)は、期間として1年を待たずに検査治療を行うことはなんら問題ないとの意味です。WHOや欧米各国では以前より不妊の定義を1年間としています。