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不妊治療に男性の年齢は関係する?

[2017.08.12]

不妊の治療に女性の年齢が関係していることは良く知られており、特に最近のAMHによる卵巣年齢が治療効果と壮観することなども判明しています。一方男性の加齢がどのように時の獲得率に関係しているかのデータはまだ多くはありません。2017年のヨーロッパ不妊学会(ESHRE)でイスラエルのグループより次のような発表がありました。男女年齢を(1)20台(2)30代前半(3)30代後半(4)40歳以上~42歳未満までに分けて、さらに男性は(5)42歳以上を加えて検討している。女性の年齢層だけで見ると(4)のグループが予想どうり最も児の出生成功率が低く、男性の年齢は関係なかった。しかしこのグループより低い年齢では男性の年齢が出生率に大きく関係していることが発表されました。たとえば女性が20台であれば男性が40歳~42歳未満では46%の出生率が、30~34歳では73%となっている。パートナーの男性が若いほど生児出生率が高まることが判明しています。すなわち男性の年齢が独立して児の獲得率に影響していることが判明したと結論されています。そのメカニズムは必ずしも判然としないが、精子の数や運動率などのほかに、卵を活性化する能力や、有効となる精子が減少することなどが考えられています。いずれにしても、女性だけでなく、男性も精液検査が問題ないといわれても、その質や能力は若年のほうが有利であることは間違いなく、スクーリニングでの精液検査で異常なしといわれても、男性にも年齢因子があることを念頭に置くべきでしょう。

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