従来、卵巣の卵を発育させるホルモンとして、HMGとしてヒュメゴン、フェリチノームなどが使用されていましたが、すでに欧米では純度の高いr-FSHが使用されてきました。

これは従来のHMGがヒトの閉経期婦人の尿を集めて、精製したホルモン剤（生物学的製剤と言います）であったものを、最高に純度おあげて最新の遺伝子技術を用いて作られた製品であり、自然の人下垂体FSHに最も近いリコンビナント性腺刺激ホルモン（r-FSH）と呼ばれています。

製品の力価（ホルモンの強さ）が一定であり、純度が高く皮下注射も可能であるため、欧米ではペンタイプで自己注射用としてもっぱら使用されており、日本でもこのペンタイプが使用可能となり、保険使用可能となっており、段々とこれらの製品に、日本でもシフトしていくことが考えられますがまだ値段も高くこの面での改善が望まれます。しかしペンタイプのr-FSH’（ゴナールFまたはフォチスチーム）はすでにセットされている注射液を指示された量に合わせて皮下に自己注射出来るので、自己注射経験の無い方でも容易に実行でき、針も細く痛みも１/3ぐらいで、使用された患者さんには好評です。痛みに弱い方は一度ご相談ください。