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マンモグラフィー検診について教えてください。

[2016.01.15]

乳癌検診は従来は視触診で行われましたが、既に欧米ではマンモグラフィ(MMG)による検診が一般的で、その発見率も良好な事が認められ、日本でも2004年から公的検診に順次取り入れられ、相模原市でも今年度より行われています。

この方法による検診での乳癌発見率は2倍と言われています。

MMGの良い点は症状や腫瘤のない初期の乳癌発見に威力を発揮することで、特に石灰化という初期変化を検討するには最良の方法と考えられます。

一方マスコミ報道ではMMGが万能のように伝えられていますが、その診断率は80%位であり、発見できない例もある事は知っておくべきです。

また、あくまで画像診断なので良い写真が撮れること、診断する医師の能力に依存する面かあること、X線の被爆が多目で、圧迫による撮影時の痛みなどのマイナス面もあり、また腫瘤の診断では明らかに超音波法の方が良い事などを知っておきましょう。

日本人の乳癌発症はここ数年で増加しつつあり、50代女性のがん死亡では1位となっていますが、欧米と比較してその発見率は少なく、その背景には検診体制の遅れと受診側の積極性の無さ(全国平均受診率は12%程)があります。

また、視触診と自己検診は乳癌発見のきっかけとなるので、必ず年一回の検診を心がけましょう。

公的検診では40機以上で2年に1回のMMGですが、早期発見には自分の努力も必須である事を知っておきましょう。

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