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[ニセ医学」「ニセ科学」を見抜くセンス

[2017.03.07]

上記のような表題の左巻健男先生(法政大学教授)の論文を読みました。健康系・医学系ではこと生命にかかわるので問題は大きい。健康に良い、病気が治るなどと謳うサプリメントや、自然水、自然食品、自然分娩などの言葉が世の中にあふれています。すい臓がんで手術を拒否してカルト療法をしたスチーブ・ジョブスや、乳がんになって標準治療を拒否した元NHKアナンサーの絵門ゆう子氏の例を引きながら両者とも最後は、ニセ医学のため後悔しながら逝去したいきさつを述べられている。「人間は自分の信じていることと矛盾する証拠を無視したり、曲解する傾向があるばかりでなく、自分の信じていることを裏ずける証拠や議論ばかりに目を向ける傾向がある」。ニセ医学でだまそうとするときには、その説明に「抗酸化力」「エネルギー」「活性化」「万能」「自然」などのキーワードが含まれているときは注意が必要であると述べています。この論文から、医師も患者さんも学問と証拠に基ついた本当の生殖医療技術は何かを常に考えるべきと痛感させられました。

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