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ソフィア開院15周年で思う

[2016.10.26]

今年2,016年5月30日でソフイアは開院満15年を迎えました。私にとっては今年は記念すべき区切りの年となりました。10月某日に今までお世話になった方々をお迎えしてささやかな開院15年の祝賀会を行いました。ちょうど30年前に在籍した新潟大学病院で不妊治療部門の責任医師として、体外受精にて双胎の子供が県内で初めて誕生した時から数えて30年、最初に本格的なARTに入ったあのときの2人の子供たちも30歳を迎えたわけです。これが私のARTの本格的なスタートとなりましたが、現在と異なり不妊治療に尽力する医師も少なく、米国留学より帰国して手探りで始めた体外受精・胚移植でしたが、今では日本が施術数では世界一を誇るART大国になったのを概観すると感無量です。最初に不妊治療に導いていただいき、その後日本で1例目から3例目の最初の体外受精児の誕生に成功された恩師の鈴木雅洲教授は昨年の暮れ、残念ながら94歳でお亡くなりになりさびしい限りですが、常に患者さんとともにを心にかけていた先生の遺志を少しでも追いかけたいと思う今日この頃です。大学病院辞職後、相模原協同病院を経て、ソフィアにいたるまで、30年間不妊治療専門医として7千人を超える妊娠例と、3千人以上のART児の誕生にかかわることが出来ました。不妊治療の最初から指導をしていただいた山形大学名誉教授廣井正彦先生を始め、多くのすばらしい先輩、同僚、職員、そして治療を求めて来ていただいた患者さんに感謝・感謝です。しかしこの影には妊娠に成功せずに治療をあきらめた方も少なからずいたわけで、その方たちに少しでも恩返しするためにも更なる努力をいたすつもりです。体外受精にかかわって30年、そのうちの半分をソフィアで過ごしました。2015年の施設移転により設備等のハード面は十分充実できたと自負しておりますが、さらに人的なソフト面を含めてさらに誇れるような実績を目指すつもりでおりますのでご期待ください。

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