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費用について

特殊不妊治療の基本的採卵法の概要と費用概算総額

(2022年4月より)

ARTで採卵を目標として卵巣刺激を開始した場合には健康保険法ですべて自費診療とするように定められていましたが、2022年4月よりは従来自費であった不妊治療全般に保険適応がされること決定しました。当院では患者さんの時間的・肉体的・経済的な自己負担を出来るだけ減らすようし、保険化に合わせて妊娠効果の高い方法を優先的に採用しております。また各患者さんの不妊背景が1人ずつ異なりますので開始前に十分受け持ち医と相談いただきますが保険治療開始前には、カップルが法律婚か事実婚かの確認と共に、夫婦と医師の3者による面談と治療方針の決定が義務つけられております。各方法の細目は術前の不妊学級でお話ししておりますが、さらに治療の開始前には3者の話し合いと治療法の合意確認の上施術に入りますので、十分の理解のもとに施術に向かうことが出来ます。また6か月ごとの治療の見直しが3者で行われます。まだ種々の制限のある不妊治療保険化ですが、これが少しでも患者さんの幸福につながることを望んでおります。勿論保険適応のない高度治療を望まれない方や、保険が適応されない方への自費治療についても、その分十分なインフォメーションの上最良の治療法を提示いたします。

 

A(低刺激法又は低刺激法プラス法)

      生理の3日目よりフェマーラ(レトロゾール)1~2錠/日を服用し、プラス法の場合はさらに隔日ぐらいでHMGの注射(通常は150単位より)を3~4回行う。数回の超音波と採血で確実な2ケ以上の成熟卵発育を認めたら夜間のHCG注射か点鼻刺激を行い35~36時間後に採卵する。

B(調節刺激法)・【アンタゴニスト法・ロング法・PPOS(黄体ホルモン付加)などの高刺激法】

 ショートでは生理2∼3日目よりGNRH点鼻(ナファレリール)開始、アンタゴでは点鼻なしで、同時にD2~3より連日の自己注射開始。複数の卵胞発育を認めたら早発排卵予防のレルミナ錠【自費の場合)2-3回を服用またはガニレストトを注射して、夜間HCG注射をして36時間後に採卵します。PPOSは凍結専用の採卵法であり、PCOSなどのOHSSを起こしやすい方にはお勧めです。採卵数が多くなりますので通常はこの調節刺激では胚盤胞で全部を凍結しておき、その後にホルモン補充周期(HRT-ET)か通常の周期にて受精卵を戻すことが行われます。

C(完全自然周期法)

条件の良い方は自然周期での採卵も選択できます。経過中に数回の超音波、血中Ë2測定、尿中LH測定を行い、排卵できる卵胞を認めたら、採卵準備に入ります。通常は1ケのみの発育ですので、採卵時には麻酔は必要ありません。またこの方法は条件が良好の方に限られますので希望の方はこの方法が可能か否かを術前に十分担当医とご相談ください。周期15日を過ぎても採卵に適する卵胞発育が見られない場合は、その時点でキャンセルとなります。

D(その他の方法)

またAMHが低く、高齢者に見られるようなFSHが高い、いわゆる重症な卵巣予備能低下症例などに行う長期のプレマリン服用やDHEA付加下での連日HMG注射刺激の特殊な治療法(AFB法)などもART20年間以上の豊富な経験を生かして選択が可能です。あきらめずに担当医とよく相談ください。この場合は特殊治療となるので原則的に保険の適応はありません。

 

(これらは刺激、途中検査、採卵、移植までの一連の治療を含みます)。術前検査や顕微授精、培養時のタイムラプス使用、移植時のLAHなどのオプシヨン、薬局支払いの上記点鼻薬や、移植後の黄体補充座薬、妊娠判定時の検査などは含まれません。途中で中止された場合はその段階以降分の返金があります。(以下の料金表から自分に必要と思われる処置を取り出しその金額を合算すると概略の金額が出ます


    

  • 採卵日前のhCG刺激の夜間注射は通常のアンプル注の自己注射、出来ない方は点鼻スプレー刺激となります。
    (下記料金は、刺激、途中検査、採卵、移植までの一連の治療を含みますが、タイムラプス・LAH,IMSI,卵活性化などの先進医療のオプシヨン追加も出来ますが、その他の高度医療では一部保険の効かない技術もあります。これらについてはその場合には全額自費となる場合もあります。いずれにしても条件の良い方(AMHが良く、開始年齢が若い方)ほど基本料金になり、加齢や頻回の施術、卵巣機能の低下などの場合、追加のオプシヨンが加わると料金が加算されます。
  • 自己注射が不可能の方には、薬服用と外来での看護師の注射法による組み合わせでの採卵法(A法刺激)も選択できます。
  • 保険適応での採卵時の麻酔法は局所麻酔(PCB)が原則です。自費採卵の場合にはPCBに加えて笑気ガス(GO)吸入やさらに点滴注射法等を加えることが可能です(この場合別料金となる可能性があります)。コロナ感染が危惧される時、症状がなくても採卵時及び移植時にはコロナ抗原検査は必ず受けていただきます。

なお当院では「いわゆる妊娠時の祝い金」などの妊娠に伴う成功報酬制度はありません2020年3月より窓口でのカード支払い(VISA,MCなど)が可能となっております。

 

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