治療方法について
不妊症の具体的な検査の順序はQ&AコーナーのQ1を参照して下さい。不妊治療の特徴として、検査と治療が交互に進行します。自然のタイミング指導、排卵の質の向上(排卵刺激)や子宮内人工授精(AIH、IUI)腹腔鏡、IVF、顕微授精など、順次組み合わせで行なわれますが、時間的に手軽で経済的に負担の少ない方法からはじめ、順次段階的に進行して、最終目標は無事に健康な児をつれて帰宅していただくことです。
具体的には不妊の治療方法は4段階しかありません。ステップ①は基本検査終了後に行われるいわゆるタイミング療法で、6~7か月を目標に行われ、次いでステップ②人工授精(AIH)に入り6~7回が行われます。ここまでがいわゆる一般不妊治療で、約40~50%の方が妊娠され卒業します。残りのカップルは高度不妊治療・特殊不妊治療ともいわれる③体外受精法さらにはより進んだ④顕微授精法に入るかどうかの決断を迫られます。この段階からは行政の少子化対策の補助金が貰えるようになりますが、勿論ぎりぎりまで待たず早めの治療開始が経済的にも、身体的にも楽であることは論を待ちません。このためには夫婦で人生設計の中でどのように不妊治療と取り組むかを十分に話し合いましょう。私たちもその理解のために不妊学級で十分にサポートいたします。
当院の不妊学級でお配りする「最新の不妊治療を受けられる方へ」の小冊子をごらん下さい。または単行本『抱きしめて、我が家へ』-不妊治療に成功するために- 佐藤芳昭 著 (海苑社出版)や『不妊症Q&A』(健康同人社)、をお読みください。
下図は一般不妊治療の段階までの流れです。これより先の高度不妊治療に関しては「最新の生殖医療」の項を参照ください。また高度不妊治療受療希望の方は、当院の不妊学級受講が必須です。受付にて予約してください。