月経前症候群の管理
月経前症候群は乳房痛、腹部膨満感、頭痛、手足のむくみなどの身体症状や抑うつ、いらだち、不安、引きこもりなどの情緒的症状も訴え、生理開始4日以内に症状が消え、排卵前までは再発しない病態を言います。治療としては五苓散などの漢方薬や、低用量ピル、SSRIといわれる安定剤などが使用されます。そのほかカウンセリングや生活指導をあわせておこなうことで治療効果を高めることができます。最近は低用量ピル(LEP)が良く使用され、患者さんから直接要望されることも多いのですが、LEP使用は保険適応外ですので、ご注意ください。また浮腫を伴うときには漢方薬が効果のある場合も少なくなく一度試みてもよいでしょう。